五穀豊穣を祈り、白装束の女性らが海岸で神を招く鹿児島県・奄美大島の伝統行事「平瀬マンカイ」が25日、同県龍郷町で開催された。コロナ禍の収束を踏まえ、4年ぶりに本来の形式で実施。古式ゆかしい風景が夕暮れ間近の海岸で繰り広げられた。

 25日夕、海岸で二つの岩にそれぞれ白装束の女性5人と、太鼓を持つなどした男女7人が立ち、祭詞を唱えたり、手をかざしたりして、神を招き入れた。

 同日早朝、龍郷町の山の中腹で行われた「ショチョガマ」では、赤飯などを供えた後、住民ら100人余りが「ヨラ、メラ」の勇壮なかけ声に合わせて小屋を揺すり倒した。

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