鼻血 どう止める？…「顔を上に向ける」「ティッシュペーパーを詰める」はNG
教えて！ヨミドック
病気や健康の疑問に、読売新聞の医療サイトのキャラクター、ヨミドックが答えます。今回のテーマは「鼻血」です。
Q 鼻血が出てきた。血がたれないように、顔を上に向ければいいんだよね。
ヨミドック だめ。危ないからやめてください。
Q どういうこと？
ヨ 鼻の奥は喉に通じています。顔を上に向けると、鼻血が喉のほうに流れます。どろどろした血が固まり、喉に詰まって窒息する恐れがあります。血を飲み込むと気持ち悪くなり、吐き気も引き起こします。
Q ティッシュペーパーなどを鼻に詰めるのは？
ヨ お勧めしません。詰める際に鼻の粘膜が傷ついたり、詰めた物が奥まで入って取り出せなくなったりしかねません。取り出す時にかさぶたがはがれ、再び出血を起こす可能性もあります。硬い鼻筋部分を押さえる人がいますが、血を止める効果は期待できず、首の後ろをたたくのも意味がありません。
Q どうすればいいの。
ヨ まず落ち着いて。椅子に座って顔を下に向け、小鼻と呼ばれる鼻の先のふくらみを2本の指で挟んで押さえてください。多くの場合、5～10分で止まります。喉に血が流れてきたら吐き出しましょう。座れない場合、あおむけの姿勢は避けて横向きに寝て、小鼻をつまみます。
Q なぜ小鼻をつまむの。
ヨ 左右の鼻の穴を隔てる壁の、穴の入り口に近い場所には細い血管が多く集まっています。鼻血の約8割はここで起きるとされます。表面を覆う粘膜が傷つき血管が破れると、鼻血が出るのです。小鼻のふくらみを指でつまむと、鼻の内側の皮膚が出血している場所に押し当てられ、血が止まりやすくなります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6506a2425a4a1f4b853b999775069e89de030786
