米国債20年超ETF、最高値から48%安-「より高くより長く」が直撃
Vildana Hajric
2023年9月26日 9:55 JST
11年以降で最も低い価格で取引され空売り比率も約1カ月で最も高い
「金利見通しに尽きる」とストラテガスのストラテジストは指摘
長期債に投資する上場投資信託(ETF)としては最大の「iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)」 の価格が、2020年の過去最高値から48%下落した。金利をより高い水準でより長く維持する可能性を示唆した米連邦準備制度の金融政策が影響し、痛みが生じた。
ブルームバーグの集計データによれば、TLTは11年以降で最も低い価格で取引されている。IHSマークイットのデータによると、空売り比率も約1カ月で最も高い。
ストラテガス・セキュリティーズのテクニカルストラテジスト、トッド・ソーン氏は「金利見通しに尽きる。上向きの大きな動きにインフレが火を付け、景気が予想より強い状況を考え併せると、金利の上昇傾向が続くことをそれは意味している」と指摘した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-26/S1KBHADWX2PS01?srnd=cojp-v2