レジなし「スーパー」来月横浜に誕生、並ばず最短10秒で精算完了

 ダイエーとNTTデータは10月、レジに並ばずに商品を手に取って店を出るだけで決済ができる「ウォークスルー型」の小型店を開店する。商品棚の重量センサーや天井に設けたカメラで購入する商品を識別する。国内ではオフィス内のコンビニエンスストアなどごく一部で登場しているが、不特定多数の人が利用する路面のスーパーに併設する日本初の店舗となる。

 新店舗「キャッチ&ゴー」は、横浜駅西口に10月27日に開業する大型スーパーに隣接した約50平方メートルに弁当や飲料など約400点をそろえる。クレジットカードなどの決済方法を登録した専用アプリをかざして入店し、ゲート=写真=を通って店を出ると支払いが完了する。最短約10秒で買い物が済むといい、通勤客らの取り込みを狙う。

 人手不足に悩む小売り各社は、買い物客が自分でバーコードを読み取る「セルフレジ」の導入などの省力化を図っている。

 「レジなし」の自動決済は、商品を識別する精度が課題だったが、両社は2021年から、東京都内のNTTデータの本社に設けた社員用の店舗でシステムの改良を進めてきた。

 ウォークスルー型の店舗は、コンビニ業界でもローソンが昨年10月、東京都内の三菱食品本社内に社員向けの店舗「ローソン ゴー」を開業している。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230926-OYT1T50126/