OBや保護者が共学化を反対。全寮制の中高一貫校が定員割れで男女共学に。「特色が失われる」 鹿児島 [657055542]
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肝付町にある県立楠隼中学・高校について、塩田知事が示している男女共学化などの方針の中止や再考を求める陳情書が、２７日開かれた県議会の常任委員会で不採択となりました。
楠隼中学・高校は２０１５年、肝付町に公立では全国初の全寮制の中高一貫男子校として開校しましたが、高校で定員割れが続いていて、塩田知事は今年６月、男女共学化と自宅通学を認める方針を示しました。
共学化について、県は「宇宙学など特色ある教育を女子も受けられるようにすべき」との立場ですが、反対する保護者や卒業生らは、「全寮制男子校の特色を失えば入学を希望する生徒が減少する」などとしていて、方針撤回を求める署名３１５５筆を提出。
共学化などの方針の中止や再考を求める陳情書も６件県議会に出されていました。
２７日開かれた県議会の常任委員会では、共学化などの方針の中止や再考を求める陳情書６件について、「公立の全寮制男子校だから受験したとの声があり、これが失われると、受験倍率はさらに下がるのでは」「保護者や在校生から反対の声が出ている状況なので、いったん方針を止めるべき」といった「採択すべき」との意見も出されましたが、「特色ある教育を受けられる機会を女子生徒や通学を希望する生徒にも広げる」「全寮制男子校を前提に入学した生徒に配慮して、生徒が高校を卒業してから段階的に実施する」など、知事の方針を支持する意見が多数を占めて、不採択となりました。
在校生や保護者、周辺市町の意見を再度、聴取すべきとの項目は「継続」に、教育委員会が丁寧な説明をすべきとの項目は「採択」となりました。
共学化の方針の再考を求めている楠隼中高一貫教育校の未来を考える会事務局、森山知己さんは傍聴後、「陳情書が否決されたのは残念。今後、保護者向けの説明会もあるので、説明を求めていきたい」と述べました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
