松岡静雄氏は『日本古語大辞典』に、
http://www.han.org/a/half-moon/hm082.html#No.563
ナラ(那良・那羅・奈良) 大和の地名旧都として有名である。崇神紀に軍
兵屯聚して、草木を踏みならした山を、那良山と号(なづ)けたとあるのは信
じるに足らぬ。
ナラは韓語ナラで、国家という意味であるから、上古此(この)地を占拠
したものが負わせた名であろう。此語は用いられたのが、夙(つと)に廃語に
なったのか。或は大陸系移住民のみが用いて居たのであろう。

と述べ、奈良、朝鮮語説を提供したのであった。私自身としても、夙にこの
説を採っていたのである。