サッシャがピックアップしたニュースは、イギリスの「ロイター通信」で話題となった「Q-POP」について。

番組のワールドチャートでも各国のチャートにランクインし、世界を席巻しているK-POP。そんなK-POPの次に注目されるのは「Q-POP」かもしれないといわれている。Q-POPはペルー発祥の音楽で、古代からあるインカの言葉・ケチュア(quechua)語の頭文字「Q」を取ったものだ。ペルーのアーティスト・レーニンが創りだした、韓国のビートとアンデスの民謡を融合させた音楽に、ケチュア語の歌を合わせた新たなサウンドで、TikTokでバズっているという。

サッシャ:レーニンは音楽を通じて差別の防止に取り組んでいるんですね。それとともに、南米の国の過去の重要性に注目を集めたいということで、歴史の古いケチュア語で歌っている。実はケチュア語はペルーだけじゃなくて、南米では広く話されている先住民の言葉で、話す人がだいたい1000万人ぐらいいるということです。

レーニンが音楽を通じて差別防止に取り組んだり、歴史ある言語とK-POPを融合させた音楽を生み出したりしたのは、学生時代の経験からだとサッシャは解説する。

サッシャ:レーニン自身、見た目的にどちらかというとスペイン系よりは先住民系の容姿が濃いということで、それがけっこう学校でいじめられる原因になっていたらしいんです。それで苦労してたんですけど、そんなときに出会ったのがK-POPで、学校にK-POP好きがけっこういたんだって。それまではいじめられていたので、なかなか学校に友だちがいなかった。ところがK-POPに出会ってK-POP仲間ができて、彼のなかでK-POPのことを話せるという共通点ができて乗り越えることができ、人生が変わったらしいんですね。なので、自分を救ってくれた音楽にリスペクトもあって、K-POPのサウンドと自分のルーツであるケチュア語であえて歌って、それをネットでアップしたらネット界隈で「面白い」「これはケチュア語のポップでQ-POPだ」と聴いた人がつけてくれたらしいです。

レーニンは2023年8月に、デビューアルバムをリリース。収録曲は、祖先へのリスペクトを込めた、インカの神話に基づいたような内容になっている。K-POPのエッセンスとケチュア語が融合した楽曲を聴いたノイハウスは、次のようにコメントした。

ノイハウス:意外な組み合わせかと思ったけど、全然違和感がないですね。やっぱりいい音楽の要素って、組み合わせてもいい感じになるんですね。

サッシャ:K-POPの要素もありながら、インカの文明と、南米のスペイン語の文化と、あとイメージでいうとインド映画にも出てきそうな、みんなが踊ってそうなすごく壮大な……。どうですか? Q-POPきそうですかね?

ノイハウス:きてほしい!

サッシャ:いまのうちに注目しておくと、Q-POPの流れに乗っかれるかもしれませんよ。

ライブパフォーマンスでは、ステージ上でK-POPのように激しいダンスも披露するというレーニン。音楽シーンに新たな風を吹き込むQ-POPを、ぜひ聴いてみては。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ed01ba28d4b194905444a3e0ed8afaa483e5cdd3