「シシャモの町」資源再生を 22年の水揚げ64キロ、研究会設立
https://news.yahoo.co.jp/articles/c865b4f11f1edb00dc5260fb9fff38603618fc35
昨年の水揚げがわずか64キロと危機的な状況に陥ったシシャモの資源再生を目指し、北海道むかわ町や研究機関などは鵡川ししゃも資源再生調査研究会を設立した。25日に町役場であった設立総会で、各機関が連携を密にして定期的に調査、協議を続けることを確認した。

 むかわ町はシシャモの町として知られる。水揚げは半世紀前に178トンを記録した。だが、ここ数年は低迷。2020年は3トン、21年は1・4トン、昨年は100キロにも届かなかった。道立総合研究機構栽培水産試験場(室蘭市)は「夏の海水温が高く、稚魚が生き残れなかったのではないか」と分析する。

 研究会は鵡川漁協と町が呼びかけ人となり、道立総合研究機構の「栽培水産試験場」と「さけます・内水面水産試験場」、道栽培漁業振興公社で構成。竹中喜之町長は「過去にない記録的不漁。この夏も猛暑で、海水温上昇が稚魚の生存に大きく影響しているという研究成果もある」と強い危機感を示した。