なぜ中日・立浪監督ばかりがここまで叩かれるのか…
「最下位だから」とは違う「別の理由」

■名古屋の地域性と県民性も一因か

 叩かれやすくなっている背景をもう一歩掘り下げるとしたら、挙げておきたいのが、名古屋や愛知の地域性や県民性。

 東京と大阪の大都市に挟まれ、古くからイベントや新幹線などの「名古屋飛ばし」を経験し、事あるごとに
「街の魅力がない」などと言われてきた過去があるからか、約750万人もの人口を抱えながらも、その県民性は良くも悪くも保守的。

 私は名古屋に長く住んで学び、働いていたため、現在も友人・知人は多いが、彼らは手堅く稼ぎ、良い車、住居、装飾品などの所持を好む。
よく名古屋城の金のシャチホコをたとえに出して「派手好き」と言われるが、「見栄っ張り」「それなのに倹約家」と自嘲気味に話す人も少なくない。

 さらに東京や大阪へ遊びに行くことも好きで、なぜか“大都市”ではなく“中核都市”のような感覚を持っている。
そんな「真ん中」という地域性や、“堅実”という県民性がイジられ、叩かれやすい背景になっているのではないか。

 名古屋や愛知のシンボルとも言えるドラゴンズも、ナゴヤ球場時代は「ホームランか三振」の豪快なプレースタイルが売りのチームだったが、
1997年のナゴヤドーム(バンテリンドーム ナゴヤ)開場以降は、その広さから守りをベースにした堅実なスタイルに一変。

イジられ、叩かれやすい地域性や県民性と合致したことで、勝てなくなるとそれに拍車がかかっているのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b5b6c4922adc62a0098883fc65a8d5639b6bc9a3?page=3