iPhone 15 Pro、筐体設計への懸念相次ぐ 軽量化目指し「妥協」か

アップルが発売した「iPhone 15 Pro」について、過度な発熱など、筐体設計のクオリティをめぐる懸念が相次いでいる。発熱問題について著名アナリストは、軽量化のための「妥協」が原因とみられるとの見解を示した。

これまで各メディアが行ったテストの結果では、15 Proの表面温度は充電時などに38度を超えることがあり、中には46.7度に達したとの報告もある。これは手で持てないほどの高温だ。さらに、筐体の素材にチタンを採用したことで、指紋によって筐体が変色したり、深い傷がつきやすくなったりする問題が生じているほか、耐久性が低下した可能性も指摘されている。

TFインターナショナル・セキュリティズのアナリストで、アップルのサプライチェーンに関する情報を発信する郭明錤(ミンチー・クオ)は発熱問題について「軽量化を達成するために熱システム設計で妥協した」ことが原因だった可能性が高いと指摘。原因はTSMC製の新型3nmチップではなく「放熱面積の減少」や、フレームの素材をステンレススチールからチタンに変えたことにあるとの見方を示した。

フォーブスは、この件についてアップルにコメントを求めている。

発熱問題が生じている端末の数は不明で、アップルがこの問題に対処するかは不透明だ。
iPhoneの販売はすでに低迷しているが、アップルが問題に対処しなければ、新モデルの売れ行きに影響する可能性があるとクオは指摘している。

https://forbesjapan.com/articles/detail/66315