ドラマでも漫画でも、自分の好きなキャラクターに強く肩入れをすることは誰しもあるはず。

しかしいくら好きといっても、その架空のキャラと現実の友人との区別は流石につきますよね。

ところが米オハイオ州立大学(OSU)の最新研究で、孤独感が強い人ほど、脳内で「現実の友人」と「架空のキャラ」を考えた際の、脳活動の違いが曖昧になっていることが判明したのです。

この結果は、孤独な人ほど、自分の好きなキャラクターを実際の友人のように考える傾向が強いことを示しています。

チームが脳スキャンで注目したのは「内側前頭前皮質(mPFC)」と呼ばれる脳領域です。

ここは自分や他人のことを考えると神経活動が活発化することで知られています。

まず、孤独感の低い参加者においては「現実の友人」と「架空のキャラ」を考えたときのmPFCパターンが明瞭に区別できました。

これは彼らが実在の人物と架空の人物との間に意識的な境界線を引いていることを示します。

ところが、孤独感の高い参加者を見ると、「現実の友人」と「架空のキャラ」を考えたときのmPFCパターンが非常に似ており、両者を明確に区別する境界線がほぼ存在しなかったのです。

これについてワグナー氏は「孤独な人々は、現実生活に欠けている社会的な繋がりを架空の人物に頼っている可能性がある」と指摘しました。

https://nazology.net/archives/135503