逃亡した外国人を福山通運に大量派遣か 人材派遣会社の社長ら逮捕

 技能実習先から逃亡した外国人を運送会社に派遣して働かせたとして、警視庁国際犯罪対策課は29日、東京都葛飾区奥戸7の人材派遣会社「エムズ」社長、高橋裕一容疑者(58)ら男女3人を入管法違反(不法就労助長)容疑で逮捕したと発表した。

 捜査関係者によると、派遣先は大手運送会社「福山通運」の埼玉県内にある支店で、2018年11月~23年6月に外国人約200人を派遣し、約1億2000万円を売り上げていた。不法就労者が多数含まれていたとみられる。

 逮捕容疑は23年3~6月、技能実習先から逃亡したカンボジア人男性(33)を、埼玉県内にある福山通運の配送センターに派遣して働かせたとしている。高橋容疑者ら2人は容疑を否認、採用担当だった男性役員は認めているという。

 東京出入国在留管理局からの告発を受け、警視庁は6月に福山通運の配送センターなどを家宅捜索し、エムズが派遣したカンボジア人22人の不法就労を確認した。

 同課は、福山通運側が不法就労を把握していたかについても調べる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6ee4b0614c3d4d423a8f90526e7e68046f7bad15