モルディブ大統領選 中国と関係強化訴えた野党統一候補が勝利

インド洋の島国モルディブで大統領選挙の決選投票が行われ、中国との関係強化を訴えた野党の統一候補が現職の大統領を破って勝利しました。
モルディブは、インド洋のシーレーン=海上交通路の真ん中に位置していて、海洋進出を強める中国の影響力拡大につながるのではないかとの見方が出ています。

モルディブの選挙管理委員会によりますと、9月30日行われた大統領選挙の決選投票は、野党連合の統一候補で首都マレの市長のムイズ氏が全体のおよそ54%の票を獲得し2期目を目指すソリ大統領を破って勝利しました。

結果を受けて、ソリ大統領はSNSを通じてムイズ氏を祝福し、敗北を認めました。

モルディブはインド洋のシーレーン=海上交通路の真ん中に位置する戦略上重要な国で、隣国のインドと巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国が経済面などで影響力を拡大させる中、選挙ではどちらの国を重視するかが争点となっていました。

ソリ大統領は、防衛や安全保障などでインドを重視してきた一方、ムイズ氏はインドとの過度な軍事協力は国の主権を損なうと批判し、中国との関係強化を訴えていました。

ムイズ氏は過去に中国寄りの外交政策を進めたヤミーン前大統領の政権下で、閣僚として中国の支援による大規模なインフラ事業に携わっていて、海洋進出を強める中国の影響力拡大につながるのではないかとの見方が出ています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231001/amp/k10014212221000.html

世界一美しいモルディブの海
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