かわいそう

ガザ地区とは

種子島ほどの面積に200万人以上が暮らしている。
その8割が食料などの援助に依存し、失業率は50%近いとされる。
国連人口基金の予測によると、2020年にガザ地区は「居住不能」レベルまで人が溢れ、
2030年の人口は310万人に達する見通しである。
乳児死亡率: 1000人の子供の誕生に対して21.3人の死亡。
出生率: 女性1人当たり4.7人。人口増加率2.8%。

北東にあるイスラエルとは激しく対立して分離壁や検問所による封鎖を受けている。
爆撃・侵攻されることもあり、「天井のない監獄(牢獄)」とも呼ばれる。
現在も航空管制権と沿岸航行権はイスラエルが保持している。
1998年、ガザ国際空港が開港したが、2001年にイスラエルにより破壊された。
漁業についても、オスロ合意では沿岸20海里の漁業権を保障していたが、
イスラエルは一方的に沿岸3海里(5.556?)以内に制限し、違反と見なした漁船を攻撃している。
事実上、ガザの排他的経済水域は無視され、イスラエルが資源を寡占している。
唯一の海港であるガザ港は、イスラエルによって制海権が握られ、
武器密輸を理由に漁船以外の利用を禁じられており、貿易や外国への出入国はできない。
救急医療要員や援助物資を運ぼうとした小型船がガザ地区入りしようとしたが、イスラエルに追い返されている。

火力発電所の燃料不足により、2017年時点で電力供給は1日4時間程度。
生活だけでなく医療に支障が出ているほか、下水処理場の停止でガザ沿岸は遊泳禁止レベルに汚染されていた。
地下水の塩水化や下水処理施設の機能不全で、ガザで供給される水の95%が汚染されており、
病気の3割は水が原因だとされる(日本国際民間協力会による)。
海洋汚染の影響はイスラエルにも及び、観光地として有名な都市のビーチは遊泳禁止となった。