イスラエルの限られた選択肢、ガザに地上部隊投入なら多大な犠牲も

・ガザの人口密集や地下トンネル、人質で地上戦は一筋縄ではいかず

・進攻すれば市街戦になり、大きな対価支払う可能性-パネッタ氏

イスラエルは、ほぼ不可避とみられているパレスチナ自治区ガザでの地上戦に備え、同地区近くに多くの部隊を集結させている。

イスラエルの国民や安全保障当局者は、週末に1000人余りの国民の命を奪ったイスラム組織ハマスによる攻撃への報復を求めている。
ただ地上部隊の投入は、ガザの人口密集や複雑な地下トンネル網、イスラエル人や米国人を含む人質の命の危険により一筋縄ではいかない見通しだ。

オバマ政権で国防長官や中央情報局 (CIA)長官を務めたレオン・パネッタ氏は10日のブルームバーグテレビジョンの番組「バランス・オブ・パワー」のインタビューで
「ガザに進攻すれば基本的に市街戦になることが問題だ。大きな対価を支払うことになり得る」とした上で、
「しかしその一方で、イスラエルがガザのハマスを掃討しなければならないと決断したことは極めて明らかだと思う」と指摘した。

イスラエルの地上部隊投入は双方に多大な犠牲をもたらし、イスラエルが紛争の出口戦略を見いだせるかどうかも問われる見通し。
またその影響は中東全域に及び、イスラエルとアラブ近隣諸国との関係改善を危険にさらす恐れがあるほか、紛争がより広範な地域戦争に発展するリスクを高める見込みだ。

以下略
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-11/S2CGXKDWRGG101