突如として始まった
イスラエルへの大規模攻撃
池上 10月7日早朝、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスが、イスラエルに向けて数千発のロケット弾を発射。ハマスの戦闘員がイスラエルに侵入して南部を襲撃しました。イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態にある」としてガザ地区に激しい空爆を行い、これまでに双方の死者数はあわせて2100人を超えています(10月11日現在)。

ハマスによる攻撃は前例のない規模ですが、その兆候はありました。

増田 8月の時点で国連はイスラエルとパレスチナ両国の暴力の応酬で「死者数が近年で最悪の水準に達した」と発表していました。

池上 イスラエルは7月3日にパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区の北部の地域・ジェニンに過去20年間で最大規模の軍事作戦を実施しました。無人機による空爆も行われ、パレスチナ人10人が死亡したと報じられています。

パレスチナ人居住地に
イスラエル人が「入植」

https://diamond.jp/articles/-/330488