和歌山県は17日、酒気帯び運転で物損事故を起こしたとして、県食品・生活衛生課の男性主査(43)を懲戒免職処分にした。主査は県の聞き取りに、2019年秋ごろから週2回程度、コンビニエンスストアの駐車場で飲酒し、直後の運転を繰り返していたと説明。県は4年間で600回程度の飲酒運転を繰り返していたとみている。
県によると、主査は5月24日午後3時半ごろから和歌山市内の4店のコンビニで缶ビールを購入し、飲酒しては運転することを繰り返した。同日午後6時50分ごろ、JR和歌山駅近くのコンビニ駐車場から出る際、アクセルとブレーキを踏み間違えるなどして近くの医療機関の駐車場のブロック塀に衝突した。
主査は駆けつけた警察官による呼気検査で基準値(呼気1リットル当たり0・15ミリグラム)を上回る0・4ミリグラムのアルコールが検出され、県警が主査を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で和歌山区検に書類送検した。10月18日付けで不起訴処分(起訴猶予)になったという。
県の聞き取りに主査は「両親に隠れて車中で飲酒していたが、早く飲みたいという気持ちから店で飲酒するようになった。社会人として許されないことをした」などと話している。
https://mainichi.jp/articles/20231117/k00/00m/040/321000c