「『観光公害』は京都観光のイメージ傷つける」 京都の関連団体が声明「どこもいつでも混雑は誤解」

 京都市観光協会など京都の観光関連23団体は、観光客が増える紅葉シーズンに合わせ、「持続可能な京都観光を目指す共同声明」を発表した。過剰な混雑や観光客のマナーを巡る問題に業界を挙げて取り組んでいることを説明するとともに、観光公害という表現について「観光業で働く人々の気持ちや業界全体のイメージを傷付けるもの」と危機感を表明した。

 業界の実情や姿勢を伝えるため、同協会と京都文化交流コンベンションビューローが取り組んだ。京料理や旅館、バスなどの業界団体が賛同し、観光客や地元住民などに向けて発信した。

 声明では、事業者が地域に配慮して観光課題に真摯(しんし)に取り組んでいくとし、観光客に対しては「混雑する場所や時間帯を避けて静かで落ち着いた京都をお楽しみいただきたい」と呼びかけた。

 また観光公害に触れ、「お迎えする観光客に、自分たちが『公害』の原因であるかのような印象をもたらすことも私たちは望まない」と強調した。原文は同協会のホームページに掲載している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ba80ed10b71c0d3165e6d6827ab02d77dc683bb