日本人向けのオーストラリアのワーキングホリデービザ(査証)の発給数は、2022/23年度(6月期)に1万4,398件と、15/16年度に記録した1万2,304件を上回り、最高記録を更新したことが、内務省のデータで分かった。日本人への同ビザの発給数は、英国、台湾、カナダに次いで4番目に多くなっている。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。

 日本人へのワーホリビザの発給数は、新型コロナウイルス流行により国境が封鎖されていた20/21年度は、1,558件と大幅に減少していたが、21/22年度には5,170件に増加し、22/23年度に急増した。

 日本人労働者は、低賃金や厳格な労働文化、円安から逃れるためにオーストラリアでの生活を希望しているという。

 ■留学生増加、ビザ取り締まり強化でも

 来年のオーストラリアの大学への入学を申請した留学生の数は、記録的高水準となっているもようだ。一方で、就学ではなく就労を目的とする学生に対するビザ却下が劇的に増加していることから、実際のオーストラリアへの入国者数は伸び悩むとみられている。

 また留学生の学費による収入に対して課税するという連邦政府の提案は、多くの業界関係者から反対の声が上がっている。

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