https://www.worldtimes.co.jp/column/20231218-177362/

安倍元首相が掲げた「戦後レジームからの脱却」政策で、国内的には日本の国の伝統、誇り、家庭の価値観を再認識することができた。対外的には日本主導の安全保障戦略、経済面での国際ルールづくりも進められた。従来のGDP上位での経済力にとどまらず、日本の存在感は質的にも高められていたのだ。だからこそ昨年の安倍氏の無念の国葬儀に駆け付けた海外からの参列者の層と数には目を見張るものがあった。

多額の政治資金不記載を 「安倍派の裏金」と書かれる日本政治は、これが国際社会にいかなる国の損失をもたらしているか、とのインテリジェンス上の酷評も受けなければならない。世界の最高権力者であるバイデン米大統領は来秋、再選を目指す。安倍元総理や安倍派の政策とトランプ元大統領による共和党政策の親和性を考えれば、安倍派弱体化や解体にはこれを肯定する側面も見出す。