高島屋、クリスマスケーキ崩れで記者会見へ 状況説明

高島屋は27日、ネット販売したクリスマスケーキが崩れた状態で購入客に配送された問題を受けて、同日午前11時半から都内で記者会見すると明らかにした。問題となったケーキの保管・配送方法や被害の状況などについて説明するとみられる。

会見には横山和久・代表取締役専務営業本部長が出席する。被害相談が増えていることから、現時点での原因調査の状況などを説明するとみられる。

26日午後8時時点で、高島屋の窓口への相談件数は約1200件と24日に公表した当初の件数から5.5倍に増えた。高島屋側からも購入客に順次連絡して商品の状態などを確認している。実際に破損があった顧客には返金や代替品の配送といった対応をしている。

対象となった商品は「レ・サンス ストロベリーフリルショートケーキ」(5400円)。フランス料理店「レ・サンス」(横浜市)が監修し、菓子の製造受託会社ウィンズ・アーク(埼玉県羽生市)が製造した。

高島屋のネット通販限定で約2900個を予約販売し、22日から配送したところ、SNS(交流サイト)でケーキの破損を訴える投稿が相次いだ。他のケーキに関する被害の情報は入っていないという。

ケーキの梱包や冷凍宅配の状況など詳しい原因について高島屋は「調査中」とした。ヤマト運輸が高島屋から全量の配送委託を受けて冷凍宅配した。同社広報は「一連の輸送状況について関係各所を含め現在確認している」とコメントしている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC26D1S0W3A221C2000000/