ニューヨーク市で2日朝、マグニチュード1.7の地震が発生した。

地元メディアは速報で、地震と停電の発生を伝えた。マンハッタンとクイーンズを流れるイーストリバーに浮かぶルーズベルト島の住民からは「ビルが揺れ、爆発が起きた」という通報が寄せられ、消防隊員が対応にあたった。

米国地質調査所(USGS)によると、地震の発生時刻は午前5時45分で、震源はクイーンズの「アストリアパーク」付近。地球物理学者のトーマス・プラット氏はニューヨークタイムズに、アストリアで起きた地震は、深さ約5キロメートルの比較的地表近くで発生したと説明した。

ニューヨーク市危機管理局は、消防局や警察、311、建設局、MTA、電気会社コン・エディソン、ガス会社ナショナル・グリッドから収集した情報を元に「負傷者や、交通・公共サービスへの影響はなく、構造的安定性の問題はない」と発表した。消防局は爆発音の原因は、特定できなかったとしている。コン・エディソンも当初伝えれた停電やインフラの損害は、報告されていないと発表している。


速報を報じたWABCニュースのコメント欄には、「小さな地震だけど、日本の昨日の地震を考えるとやや心配」といった声のほか、「何も感じなかったぞ」「M1.7はジョーク、報道するほどのものではない」「アジアではこれが日常的に起きている」「M1.7で停電?日本で起きたようなM7.8には対処できない」「Pray for NYC」「カリフォルニア州民:弱虫」など大袈裟ではないかと皮肉るコメントが投稿されている。

先のプラット氏によると、ニューヨーク市では小規模な地震が発生しているが、検出されない程度の揺れだという。地球環境学を専門とするコロンビア大学のジョン・C・ムター教授は、ニューヨークで発生する地震の多くは「昔からのストレスが解放されたもの」と説明。インフラや建物に大きな被害を及ぼすような地震が発生する可能性は「極めて低い」と述べつつ、足場や外壁が壊れたり、外付けのエアコンやプランターの落下に気をつけるべきだと語っている。

https://www.mashupreporter.com/earthquake-in-astoria-nyc-reported/