地震で甚大な被害が出た石川県輪島市の中心部にある神社では、被災した住民たちも協力して、毎日、炊き出しが行われています。

輪島市中心部にある「重蔵神社」の周辺では今回の地震の後、店舗や住宅など200棟以上が焼けたとみられる大規模な火災が発生しました。

神社にも鳥居や灯籠が崩れる被害がありましたが、延焼は免れ、地震の翌日から備蓄していた米などを使って、被災した住民たちのために毎日炊き出しを行っています。

周辺の住民たちの中には避難所に避難している人もいますが、炊き出しに協力している人もいるということで、6日は正午からおよそ40人が集まっていました。


6日に作った500個以上のおにぎりやみそ汁には、近所の魚屋から提供されたカニやタイ、サケが入っていて、受け取った人たちは久しぶりの温かい食事を味わっていました。

近所に住む60代の男性は「家では食事らしいものを食べられていないので、温かいご飯をいただけてすごくうれしいです」と話していました。

重蔵神社の能門亜由子さんは「みんな被災しているにもかかわらず、大変な状況の中手伝ってくれて本当にありがたいです。できる限り多くの人にごはんを食べてもらい、困っている人たちを支援していきたいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240106/k10014311991000.html