1月20日、月面への着陸に成功した日本の無人探査機「SLIM」についてJAXA=宇宙航空研究開発機構は25日、着陸目標地点への高い精度での着陸「ピンポイント着陸」に成功したと発表しました。
また搭載していた太陽電池での発電ができていないとしていましたが、月の日没にあたる、2月1日ごろまでに太陽電池に太陽光が当たれば電力が復旧して運用を再開できる可能性があるという考えを示しました。

JAXAの発表によりますと、「SLIM」は月面への下降中、高度50メートル付近までは正常に進んだものの、何らかの異常が発生して、メインエンジンのうち1基が失われたということですが、下降を続け、着陸目標地点から55メートル程度の位置に着陸したと推定されているということです。

「SLIM」は着陸目標地点と着陸した場所との距離の誤差を、これまでの各国の探査機の数キロ単位よりはるかに小さい100メートル以内にとどめる「ピンポイント」での着陸を目指していましたが、これを達成できたとしています。

一方、着地する際の条件が一定の範囲を超えていたため、想定と異なる姿勢で静止したとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240125/k10014333951000.html