1/26(金) 6:32配信
CHANTO WEB
親の死に直面すると、悲しみや後悔の念もわいてくるでしょう。わずか8か月の間に、立て続けに両親を見送った木佐彩子さんは、「でもね」と前を向く言葉を紡いでくれました。(全4回中の4回)
■闘病2か月で逝った母「最期に届いたLINEのメッセージ」
── 木佐さんが、相次いでご両親を見送ったというSNS投稿が反響を呼びました。お母さまは突然のことだったと…。
木佐さん:父の体力が落ち、母が父の世話をするような感じだったのです。その元気だった母が病気を患い突然の余命宣告を受けて。闘病2か月で亡くなりました。もう青天の霹靂です。でも最後、母の意外な一面を見せてもらいました。
母は私と正反対の性格で、私の生放送なんて「ドキドキして寿命が縮むから」と、いつも録画で見るくらい慎重なタイプだったんです。
父を先に見送るつもりで「ひとりになったらどうしよう」と言ってましたが、まさか自分が先だなんて本人も想定外でした。でも、自分の病気をすっと受け入れる凛とした姿を見せてくれたんです。
最後まで自分の病気よりも、父のことが心残りだと言っていました。そこで、私の家の近くの老人ホームに夫婦で移り、父が日中数時間わが家に来て過ごす、という生活ができるのを見て、とても安心していました。
── 心配ごとが解消され、お母さまが安心できてよかったですね。
木佐さん:自分がいなくなったら、父のことで私たち子どもにも負担をかけてしまうんじゃないかという懸念が消え、いろんなことが片づいてホッとしたと思います。
母の体調が悪化し、病院に移ったのですが、私と兄が病院から帰った後に、兄妹のLINEに「(ホッとした)本当にありがとう」というメッセージが母から届きました。
そこから3週間程度で亡くなったのですが、父のことをすべてやりきって旅立った姿に、母の生き様を見ました。
残された私たちは、「もうこんな悲しい思いはイヤ」と思いましたが、兄も私も元気に前へ進めています。3年くらい経つとじわじわ悲しみがくると聞きますし、両親のことを思わない日はないのですが、自分がいつか旅立つときは、参考にしたいかっこよさが母にはありました。
── 2か月という闘病期間ですが、心に残ることは?
木佐さん:笑い話なんですけど、よく伝えられるうちに伝えましょうっていうから「ママ、本当にありがとう」「ママの子どもで本当に幸せ、ここまでこられたのはママのおかげ」「愛情をありがとう」みたいなことを何回も伝えたんです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7ae7a88dd6fbd9bb4261d06fde5b9d6f385aae8
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