「志位氏は2000年11月に、不破哲三氏の後任として委員長に就任し、その後23年間の在任期間は歴代最長です。2023年1月には、元安保外交部長・松竹伸幸氏が長期政権に疑問を呈し、『党首公選制』の導入を主張しましたが、党規約に違反したとして党から除名処分を受けました」(政治部記者)
そんな閉鎖的イメージを刷新するべく、トップの座を引き継いだ田村智子氏とは、どんな人物なのか……。
「彼女は長野県で文房具店を営む両親のもとに生まれ、早稲田大学在籍時には日本民主青年同盟に参加していました。1985年、共産党に入党すると、2010年の参院選で初当選。現在3期めです。2019年には故・安倍晋三首相主催の『桜を見る会』をめぐる問題について国会で追及し、話題になりました。それ以降、親しみを込めて“タムトモ”と呼ばれています」(同前)
国会論戦で一躍、脚光を浴びた“女闘士”。本誌は、就任発表翌日、議員会館で“新委員長”に、共産党の行く末を聞いた。
「いまは『自民党政治を倒すんだ』と意気込んでいます。政権を交代させるという市民的なムーブメントを作りたいですね。そのためには、国民のみなさまと我々でキャッチボールをするように“双方向”の意見交換をして、政権交代の機運を高め合うことが必要です」
社会的弱者の救済を掲げる党だけに、貧困問題にも関心が高い。
「トー横問題は深刻です。トー横にいる子どもたちは、学校や自宅に居場所がないから、路上に溜まってしまう。そんな社会構造に、根本的な原因があると思います。この事態を鑑みて、我々はトー横キッズに歩み寄り、対話ができる方法を模索中です。彼らを民青同盟に入れるのもひとつの手段です」
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