「これを放っておくのはまずい、何かしなければいけない、と感じました」。宮城県内の被災地に広まるデマを耳にした時のことを竹内さんはこう振り返る。当時のメモには、震災発生11日後の3月22日、災害警備本部での会議の席上、部課長向けの4項目の指示のうち「流言飛語対策」を2番目に挙げたことが記されている。「そのデマは『中国人窃盗団が石巻市を横行し、略奪が起き、女性は乱暴され、警察は来ない無法状態』というような内容。さらに、この話をネット上で拡散するよう呼びかけていました」

https://mainichi.jp/articles/20240126/k00/00m/040/047000c