アラバマ州アトモアのホルマン矯正施設(刑務所)であった死刑執行には、メディア関係者5人が立ち会った。

その人々によると、スミス死刑囚は執行直前、「アラバマは今夜、人間性を一歩後退させる」、「私を支えてくれてありがとう。みなさんを愛している」と話したという。

着用されたマスクに窒素ガスが流されると、スミス死刑囚はほほ笑み、立ち会っていた家族に向かってうなずいた。そして、「アイ・ラブ・ユー」のサインを送ったという。https://www.bbc.com/japanese/68102720

それからの2〜4分間、スミス死刑囚は身をよじらせた。呼吸が荒い状態が約5分間続き、死に至ったという。酸素なしで窒素のみを吸うと、体内で細胞が壊れ、やがて死亡する。

アラバマ州の矯正当局トップのジョン・ハム氏は、スミス死刑囚の体が揺れたのは不随意運動だったと思われると話した。