https://news.yahoo.co.jp/articles/b83b2b0569aa2c69b8738437df963ae9f128bc56

急増!?『断熱リフォーム』の効果を体験 「冬場は窓から熱が6割ほど逃げると言われている」重要ポイントは『内窓』 リフォーム前と後を比べると違いは一目瞭然

家の「断熱リフォーム」を行う人が増えているといいます。一体どんなメリットがあるのか取材しました。

国の補助金も活用して『内窓』を設置「こんなに簡単につけられるんだ」
 閑静な住宅街に突如やってきた大きなトラック。荷台にのっているのは、大小さまざまな「窓」です。家に運び込み、もともとある古い窓の内側に新しい窓を取り付けていきます。

 (施主)「断熱リフォームの一環として内窓をつけていただきました。中古の戸建てを昨年買ったんですけど、古いなりの断熱性能なのではという不安があって」

 実はいま、光熱費の高騰から、省エネ対策として断熱リフォームを行う人が増えてきているのです。施主のご自宅では今回、20枚の内窓を設置。費用180万円のうち約100万円を国の補助金で賄うことができ、工事は一日で終わりました。

 (施主)「こんなに簡単につけられるんだなと思って驚いています」

 (SENSHO HOUSE ※施工会社 坂梨めぐみ営業サポート)「結露だったり遮音効果だったり、いろんな利点がありますので施工も増えています」

リフォーム前とリフォーム後の部屋を比較
 断熱リフォームとはどんなものなのでしょうか。建材・住宅設備メーカー「LIXIL」のショールームで体験しました。記者が断熱性能が乏しい家を再現した部屋に入ってみました。

 (記者リポート)「足元から非常に冷気を感じます。暖房はついていますが、頭の周りは暖かいけれど足元は冷たいというムラも感じます」

 そして、窓辺に手を伸ばしてみると…。

 (記者リポート)「非常に冷たい隙間風を感じます」

 部屋の外は0℃。サーモカメラで見てみると、窓辺を中心に大部分が青く染まっています。

 続いて、壁や天井に断熱リフォームを取り入れた部屋に入ってみました。

 (記者リポート)「足元に全く冷えを感じません。頭の上から足元まで 均一に暖まっている感じがします」

 サーモカメラで見ると両者の違いは一目瞭然。記者の足元も温まっているのがわかります。
内窓設置で光熱費が約2万円節約できる!?
 中でも大きな違いが内窓です。内窓をつけると、中の空気が断熱材の役割を果たし、家の中の熱を逃がしにくくなるのです。

 (LIXIL 広報・酒井亮介さん)「冬場は窓から熱が6割程度が逃げていくと言われておりますので、窓の断熱性能を高くすることが大変重要になります」

 夏場は逆に、外の熱気を遮断してくれる効果が見込めるため、LIXILの試算では、内窓を設置することで光熱費を約2万円節約することができるといいます(※内窓を9枚つけた場合)。

 (LIXIL広報 酒井亮介さん)「内窓のインプラスにつきましては、一昨年に比べて昨年は3倍以上売り上げが伸びておりますので、断熱についての認識が高まっているのかなと感じております」

 新たな選択肢として注目されている断熱リフォーム。省エネ対策としてさらなる普及が期待されます。