繁華街のペットショップで売れ残りの猫を買ってきた話【シニア猫のお話】

14年前のある日、友達と3人で都心の繁華街に行った時、ペットショップに立ち寄りました。友達2人は保護猫を飼っていましたが、猫好きの性で気になってつい入ってしまったのです。私が豆柴の子犬を見ていたところ、上から視線を感じました。見上げると、少し大きくなった猫がじーっと私を見ていたのです。その子のケージには「Sale」という文字。アメリカンカールのオス猫で、フクロウみたいな感じで、目つきが鋭かったのが印象的でした。そのあと、店を出て飲みに行ったのですが、話題はあの猫のことばかり。どこかで心に引っかかっていました。

しばらくして、同じメンバーで秩父に1泊の温泉旅行に行ったのですが、そこでも「あの猫売れたかな?」と話していました。だんだん気になり始めて、2日目の観光もそこそこに、みんなでもう一度あのペットショップに行ったんです。すると、その猫はいなくなっていました。念のため店員さんに聞いてみたら、「今、名古屋のペット博に行ってます。あそこに行けば、ほとんどの子に飼い主さんが見つかるんですよ」とのこと。それならと安堵したのですが、やっぱり気になるので、「もし戻ってきたら連絡をください」と伝えておきました。

すると数日後、まさかの「帰ってきましたよ」という連絡が! また3人で駆けつけました。「Sale」といってもそこはペットショップ、値段を聞くと20数万円。「この子は売れなかったらどうなるんですか?」「みなさんが心配するようなことにはなりません!」といった店員さんとのやりとりが続いた後、私が迎え入れる決意をしました。値切り交渉をして14万円くらいまで値下げした上に、友達の援護射撃もあってキャリーバッグや猫トイレなどもつけてもらいました。

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