当時10~11歳だった実の娘に対し、マッチングアプリで知り合った男と共謀してわいせつな画像を撮影したり、性的暴行を加えようとしたりしたとして、強制性交未遂などの罪に問われた被告の女に東京地裁は29日、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

世森ユキコ裁判長は、被告が男から金銭を得るために、娘の胸や陰部などを露出させた写真を撮影して提供したほか、男が娘に性的暴行を加えようとした場で娘の手を握るなどして、応じざるを得ない状況にしたと指摘。「被害者を売り渡すかのような犯行。人格を全く無視して性的に搾取しており悪質」と非難した。

弁護側は被告には知的障害があり、他人に迎合しやすく、男からの要求を断り切れなかったと主張したが、世森裁判長は「金銭的欲求のまま犯行に及んだ経緯に知的障害が影響した可能性は否定できないが、悪質性を理解できないとは考えがたい」と述べた。

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