ゆうパック・速達、一部地域で最大半日遅く…途中で荷物積み替える中継輸送推進

日本郵便は30日、一部の地域で宅配便「ゆうパック」と速達の郵便物の配達予定を4月から最大で半日程度遅らせると発表した。
トラック運転手の人手不足により、輸送力が低下する物流の「2024年問題」に対応し、遠隔地では途中で荷物を別のトラックに積み替える中継輸送を進める。

日本郵便によると、配送の中継地点で荷物を積み替える作業で、これまでよりも2時間程度到着が遅れる地域が出てくるという。
例えば、東京都内から午前中に山口県内へ荷物を出した場合、これまでは翌日午後に届いていたが、2日後の午前に届く予定となる。

現在の荷物と郵便物から試算すると、ゆうパックは3%、速達は0・2%程度の量が影響を受ける見通しだという。

ゆうパックの配達希望時間も見直す。「午後8時〜9時」の時間帯をなくし、「午後7時〜9時」とする。時間に余裕を持たせて、現場の負担軽減を図る。

野村総合研究所によると、ドライバー不足によって、30年には現在の約35%の荷物が運べなくなるという。
危機を克服するために、他の物流大手でも、サービスを見直す動きが出ている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/477c2b37523bdb4a9ac135093b871278a62db3e0