https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240203/2000081787.html

パナソニックHD 9か月間のグループ決算 最高益

パナソニックホールディングスの去年12月までの9か月間のグループ全体の決算では、最終的な利益が3991億円となり、過去最高を更新しました。
車載部品事業が好調だったことに加え、EV=電気自動車向けの電池生産に対するアメリカ政府の補助金で利益が押し上げられたことなどが主な要因です。

パナソニックホールディングスの去年4月から12月までの9か月間のグループ全体の決算は、売り上げが前の年の同じ時期から1.2%増えて6兆3003億円、最終的な利益はおよそ2.5倍となる3991億円でした。
これは、自動車の生産台数の回復に伴って車載部品の販売が好調だったことに加えて、アメリカ・ネバダ州でEVメーカーの「テスラ」と共同で運営するEV向けの電池工場がアメリカ政府の補助金の対象となり、利益が押し上げられたことなどが主な要因です。
梅田博和グループCFOはオンラインで開いた決算会見で「家電や空調など苦戦してきた事業も底打ちしてきたという感触だ。今後、アメリカ・カンザス州のEV向けの電池工場も立ち上がるので事業をけん引していくことを期待したい」と述べました。
一方、電子部品事業を手がける子会社、「パナソニックインダストリー」は、アメリカの民間認証機関への登録で不正を行った問題に関連し、国内の4つの工場で品質管理の国際規格であるISOの認証が一時停止になったことを明らかにしました。
パナソニックホールディングスは現時点で業績への影響は限定的だとしています。