「全部やられて頭にきた」農作物荒らすアライグマ、福岡県が捕獲強化

 福岡県は2024年度から、県内で増加傾向のアライグマの防除(捕獲)を強化する。
捕獲者を狩猟免許を持たない人にも広げる。県は今後、毎年400人の捕獲の担い手をつくりたい考え。

福岡市内で18日、初めて開かれた防除講習会には約70人が参加した。
アライグマの外見の特徴、食べるもの、箱わなの設置方法、餌の種類などについて説明があった。
参加した糸島市の農業、中園義弘さん(77)は、約3年前から栽培するミカンやクリなどが被害を受けた。
「全部やられて頭にきた。狩猟組合にも捕獲を依頼してきたが、自分でも捕獲できたら」と参加理由を語った。
そのうえで「自分のところでもこれだけの被害があるのだから、県内には何十倍もいるんだろう」と防除の重要性を指摘した。
https://mainichi.jp/articles/20240130/k00/00m/040/001000c