死ぬ前に体に悪いもん食いまくりたい

カナダの安楽死合法化はT4作戦の夢を見るか
https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=2972

2019年、この年の国連障害者権利委員会による調査はカナダの番となっていました。聞き取り調査の末、委員会は特別報告書にこう記しています。「施設や病院の障害者に安楽死を選ぶ圧力がかかっている。また、医師らが障害者の安楽死を公式に報告していないという報告もあった」

調査の3年前にあたる2016年、カナダでは安楽死が合法化されました。その法律の中ではMAID(Medical Assistance In Dying:死の医療的介助)という造語まで用いられています。MAIDとは、積極的安楽死と医療幇助自殺を一括りにしたもので、言ってしまえば生命を終わらせる処理への基準を緩める働きです。

合法化からわずか数年で安楽死の実行件数は激増し、既に合法の国として知られているオランダやベルギーをも凌駕する「安楽死先進国」にまでなりました。気軽に安楽死できる国と成り果てたカナダでは、福祉支援の必要な弱者が次々と“間引き”へ導かれています。圧力で選ばされる死が増えるのであれば、それは「ジェノサイド」ではないのでしょうか。