結論を先に言うと、近隣の方に私の家のBluetoothスピーカーを2台も乗っ取られ、結局、新しいスピーカーを2台も買い直すハメになったのだ。

まず異変が生じたのは、書斎の仕事机の上に置いてある「Creative(クリエイティブ)」というメーカーのBluetoothスピーカーだった。

どういうわけだか、このスピーカーから、突如として私の全く知らない「何かのドラマの声」らしき音声が流れ始めたのである。

最初は意味が分からず、電源を切った。そして入れると、また「ピコーン」とペアリングされた音がして、ドラマの声らしき音声が流れ続けた。

つまり、電源つけっぱのBluetoothスピーカーがペアリング来い来い体制である一方、プロジェクター側はお休み中。その間に、近隣の方が間違えて私のCreativeスピーカーとペアリングしてしまったのである。

いずれにしても、勝手にペアリングされてしまったBluetoothスピーカーから、なんとかして「主権」を取り戻さねばならない。

んでもって、こうなった場合の対処法をネットで調べてみると……なんと、ほとんど、為す術ないらしい。うそだろ? まじかよ?

具体的にはこうだ。

まず、Bluetoothスピーカー側からペアリング解除をすることは基本的に不可能。そういう機能がある高性能なスピーカーならアプリ等からできるかもしれないが、基本的には無理。

では、どのように主権を取り戻すか。やり方は以下の通り。

まずはBluetoothスピーカーの電源をオフにして強制的にペアリング解除。なお、この直後に電源ONしたら、また再び自動的にペアリングされる。

それを防ぐために、Bluetoothスピーカーを、間違えてペアリングしている人から物理的に遠ざけ、ペアリングできない場所まで離す。

安全地帯まで避難させたら電源ONして、自分のスマホなどとペアリングして主権を回復、元サヤに戻す……という流れになるというが、そんなのポータブル型のBluetoothスピーカーならまだしも、“据え置き型のBluetoothスピーカー” だとマジで厳しい!

もうダメだな。もうこのCreativeスピーカーはメルカリに売るしかないな……と諦めながら電源オフ……していたら、まさかの事態が我が家のスピーカー軍に襲いかかったのである

なんと……
書斎ではなく、今度はリビングに置いてあった「Harman Kardon(ハーマンカードン)」というメーカーのBluetoothスピーカーから、爆音でドラマのセリフが流れ始めたのである!!!

ちなみにこのハーマンカードンのBluetoothスピーカーも、常に電源はONだった。「いい音でスマホの音楽を聴きたいな」って時、すぐにペアリングするために常にスタンバイ体制にしていたのだ。

しかしそれが仇(あだ)となった。

電源オフのCreativeスピーカーに接続できなくなった「何者か」は、恐ろしいまでのアグレッシブさでハーマンカードンのBluetoothスピーカーとペアリングしてきたのである……!

https://rocketnews24.com/2024/02/01/2164495/amp/