(CNN) 欧州全域で農業従事者が抗議の声を上げている。
トラクターで道路を塞ぎ、港湾を封鎖し、欧州議会に卵を投げつける。
抗議の対象は、環境に絡む規制から度を超えた官僚主義まで多岐にわたる。

「もう自分の仕事で食べていけなくなる」。
悲嘆に暮れた1人の農業従事者が、仏パリでCNNの取材に対しこう訴えた。

最も目を引く部類の抗議デモが起きているのはフランスだが、
同様の行動はイタリア、スペイン、ルーマニア、ポーランド、ギリシャ、ドイツ、ポルトガル、オランダなど多くの国々で繰り広げられている。

最新の数字によれば農業が欧州連合(EU)の域内総生産(GDP)に占める割合は1.4%に過ぎないが、
昨年東欧で発生した抗議デモが示すように、農業従事者が集団化すれば大規模な混乱を引き起こす事態にもなり得る。
この時は、東欧諸国の農業従事者が安価なウクライナ産穀物の輸入に反発し、長期にわたって国境の通行を封鎖した。

現在各国政府にもEUにも、今回の抗議デモの沈静化に向けた圧力がかかっている。

CNNが関連する要因を詳しく検証した。

https://www.cnn.co.jp/amp/article/35214889.html