世界唯一の捕鯨母船「日新丸」引退…南極海へ航海27回、火炎瓶投げ入れられる妨害も
日本の捕鯨業を33年間支え続けた世界唯一の捕鯨母船「 日新丸にっしんまる 」(8145トン)が4日、現役最後の操業を終え、山口県下関市の下関港に入港した。
5月末までに廃船となる予定で、同年3月に完成予定の新母船「 関鯨かんげい 丸」が後を継ぐ。
この日午前、至る所がさびつき、満身 創痍そうい の日新丸が接岸すると、見守っていた多くの市民らから歓声が上がった。
今年捕獲できるニタリクジラ187頭、イワシクジラ24頭をとりきっての帰還だ。
市内の男性(76)は「私たちの世代は鯨を食べて育った。日新丸は荒波を越えて、その食文化を守ってくれた」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231104-OYT1T50189/