ネタニヤフ氏、ハマスの休戦案を拒否 「完全勝利が唯一の解決」


イスラエルのネタニヤフ首相は7日、パレスチナ自治区ガザでの完全勝利は手の届くところにあると述べ、イスラム組織ハマスが提示した休戦案を拒否する姿勢を示した。

ネタニヤフ氏は記者会見で、パレスチナのイスラム主義運動を壊滅させると改めて表明。イスラエルにはハマスを壊滅させる以外の選択肢はないとし、ハマスに対する完全勝利がガザ紛争の唯一の解決策になると述べた。

ハマスは、エジプトやカタールなど4カ国が提示したパレスチナ自治区ガザにおける休戦案への回答として、135日間にわたる3段階の休戦を提案した。

ネタニヤフ首相の発言を受け、ハマス政治部門トップ、サミ・アブ・ズーリ氏はロイターに対し、ネタニヤフ氏は中東での紛争を追求する意向を示したとし、「ハマスにはあらゆる選択肢に対応する用意がある」と述べた。

また、ハマスのオサマ・ハムダン氏は記者会見で、ハリル・アルハヤ氏が率いるハマス代表団がエジプトとカタールと戦闘休止を巡る交渉を行うため、8日にカイロに向かうと明らかにした。

中東歴訪中のブリンケン米国務長官は仲介役を務めたカタールとエジプトを訪れた後にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相とハマスの提案について協議。ブリンケン氏はその後、ヨルダン川西岸ラマラでパレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談した。

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