73.7%。大阪府知事で大阪維新の会代表、吉村洋文が昨年の選挙で得た票の割合だ。吉村はこの選挙で、次点の5倍を超える244万票を獲って圧勝した。

 事実上の独裁をしくロシアのプーチン大統領でさえ、前回選挙の得票率は76%。それに肉薄する、すさまじい数字である。

 大阪の政治は、ほかの都道府県から見ると、まさしく「異世界」だ。

 国政では、19の衆院小選挙区のうち15選挙区で維新候補が当選。参院大阪選挙区では定数4のうち2議席を維新が占め、比例区の得票率は39%と、自民党の20%をはるかに凌駕している。もちろん府議会・市議会でも、維新が圧倒的な多数派だ。

 「日本の政治史のなかで、『地域政党』がこれほど大きな支持を得て、国政まで進出した例は維新のほかにありません」(関西学院大学教授で大阪の政治意識に詳しい善教将大氏)

https://news.yahoo.co.jp/articles/086647963c75113bb551a0c3769884375f16696b