トラックがやけに車間を詰めてくるのは理由があった。元トラック運転手が解説

こうした現象を起こす原因になるのが、トラックにある2つの特性、「車高の高さ」と「キャブオーバー型の車体」である。
乗用車の場合、アイポイント(ドライバーの目の高さ位置)はミニバンでも地上から約1.3~1.4m。
それに対し、車高の高い大型トラックの場合は、軽く2mを超える。

さらに、現代、日本を走るほぼ全てのトラックは、見ての通りボンネットがない「キャブオーバー型」
というタイプのもので、運転席の前に視界を遮る車体パーツがない。

これら2つの要素を兼ね備えている日本のトラックは、乗用車に比べて視界が大変広く、
前の乗用車を「見下ろす」格好になる。

すると、ボンネットが付いている車高の低い乗用車からよりも、前のクルマと自分のクルマの間に見える
「地面の面積」も広くなり、「十分な車間を取っている」という錯覚を起こすのだ。
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