家計資産が初の2000兆円超え、だけど日本が喜べない深刻な理由
何が言いたいかというと、一見景気の良いように見えるこのニュースに、実感が伴わない人が大多数ではないかということです。それもそのはずで、日銀の発表を丁寧に見てみると、個人の預貯金が大幅に増えているわけではないということが分かります。日銀によると、家計の金融資産の内訳は、現金・預金が3.3%増の1092兆円でした。それに対して、株式は15.5%増の212兆円、投資信託が20.4%増の94兆円。
預貯金の伸び率は3%程度なのに対して、株式は15%以上、投資信託に至っては20%以上伸びています。つまり、一見すると日本人がお金持ちになったかのように思えるこのニュースは実は、もともと資金力や能力があった一部の投資家が、一昨年から続く株高の影響で、さらに資産を増やしたということを示したものでしかないというわけです。
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