全国各地で長きにわたり営まれてきた「裸祭り」の伝統が、変化を迫られつつある。6日に今年の全日程を終えた三重県尾鷲(おわせ)市の奇祭「ヤーヤ祭り」は、男性参加者が全裸で海に飛び込んで身を清める祭事を、300年以上の歴史で初めてふんどしなどを着用して実施。背景には、SNS上に裸の画像が拡散し警察が懸念を示したことがある。他にも女性に門戸を開いたものもあるなど、社会情勢の移り変わりとともに変化のときを迎えている。
https://www.sankei.com/article/20240209-SWK3ABXXSRGBJBGHWIMPHHRHM4/
愛知県稲沢市の国府宮(こうのみや)神社で、ふんどし姿の「裸男」たちが激しくもみ合う「国府宮はだか祭」には、22日に予定される今回から関連の神事に女性が参加する。約1200年の歴史で初めてのことだ。
国府宮神社によると、厄除けの願いを込めた布で包んだ笹を担いで境内へ運ぶ「儺追笹(なおいざさ)奉納」を担い、さらしや法被に身を包むという。午前中に女性、午後からは従来通り男性が行う時間差方式をとり、接触などによる危険を回避する。その後に行われるもみ合いには、女性は参加しない。