昭和ネタ満載『不適切にもほどがある!』で注目!「1986年のオタク文化」を振り返る

宮藤官九郎さん脚本、阿部サダヲさん主演という布陣で、現在放送中のTBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』。
阿部さん演じる主人公の昭和の体育教師・小川市郎が、1986年の世界から令和の現代にタイムスリップしてしまうという同作では、
VHS、ツッパリ、短ラン、宜保愛子、メタルテープなどなど、昭和ネタが全編に渡って散りばめられている。

現代の人からすれば昭和レトロ的に新鮮に映り、当時の人からすれば懐かしいこれらのネタ。
今回は、そんな『不適切にもほどがある!』をより楽しむために、昭和サイドのメイン舞台となる1986年に注目されたことを、ゲーム、漫画、テレビを中心に振り返っていこう。

■多くの家庭に行き渡ったファミコン
まず、1983年に任天堂の家庭用ゲーム機・ファミリーコンピュータが誕生し、各家庭に行き渡ったのがちょうど1986年頃だ。
というのも、前年である1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売され、翌1986年の5月27日に『ドラゴンクエスト』が発売。
現代でも人気である2タイトルの第一作目が、この時期に発売されたことで子どもたちはファミコンに夢中になっていた。

最近では海外でのブームもあって、中古ファミコンソフトが高騰しているが、やはり四角いカセットにそれぞれのパッケージが描かれたデザインは
当時を生きた人にとってはたまらなくかわいいもの。角が丸かったり、紙箱ではなくプラスチックケースだったり、カセットの形もメーカーそれぞれで特色があったが、
『スーパーマリオ』は黄色で『ドラクエ』は黒色といったように、カセットの背の部分を見ただけでなんとなくどのソフトか探し当てられた。

なお、1986年に発売されたファミコンソフトでは、『ツインビー』『グーニーズ』『魔界村』『ドラゴンボール 神龍の謎』『​​プロ野球ファミリースタジアム』
『たけしの挑戦状』『ドラえもん』などが有名どころだろう。

そういった名作たちがファミコンブームに拍車をかけたのか、同年2月21日に発売された「ディスクシステム」によるものなのか
、1986年の流行語大賞、新語部門の銅賞は「ファミコン」だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e6c04d84cfa6d758b1e5fe82d19cf14df336c6b