https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/989486
池に転落の赤ちゃん 手助けし立ち去った“ヒーロー”と再会「ありがとう」…名乗り出たきっかけ「SNSでの批判」
今週、鹿児島市の公園で生後1か月半の赤ちゃんがベビーカーごと、池に転落したニュースをお伝えしました。救助を手助けした人たちは名前を告げず立ち去り、母親が情報提供を呼びかけていましたが、8日、再会が叶いました。
■1か月半の赤ちゃんが池に…その瞬間
(赤ちゃんの母親)「あの時、パニックでちゃんと顔も見てなかったんです」
パニックになるほどの出来事が起きたのは、今月4日昼すぎでした。市内に住む30代の夫婦は3人の子どもを連れて、マリンポートかごしまに散歩に訪れていました
赤ちゃんが落ちた池
近くのヘリポートに着陸したヘリコプターからの強風で、生後1か月半の赤ちゃんを乗せたべビーカーが目を離したすきに動き出し、そばの池に転落。父親がすぐに助け出したものの、赤ちゃんは全身が濡れて震えていたといいます。
近くにいた看護師や男性たちがパーカーを差し出して体を包むなど協力して手助けし、大事に至りませんでした。手助けした人たちは名前を告げず立ち去りました。
『パーカーを返してお礼がしたい』 母親は、手助けしてくれた人たちをSNSで探し続け、8日に再会が叶いました。
■ヒーローと再会 クリーニング店も急いだ
左が大久保さん 右が宮路さん
現れたのは、ベビーカーの引き上げなどを手伝った宮路さんと、自分が羽織っていたパーカーを差し出した職場の後輩・大久保さんでした。
(母親)「ありがとうございました。こちらこそ」「すごくあたたかいパーカーだったので、くるんだおかげで、かぜもひかず無事だった」
(宮路さん)「後輩の上着があたたかそうだった」
(大久保さん)「『自分の上着があたたかいので』と、とっさに声をかけて、そのまま洋服を渡して『とりあえず子どもをくるんでください』と」
大久保さんの手元に戻ったパーカー。母親がクリーニング店に出した際、8日の再会には仕上がりが間に合わない予定でしたが、JNNのニュースなどで今回の救出劇を知った店の担当者が「コレ、赤ちゃんをくるんだパーカーだ…!」と気づき、仕上げを前倒ししてくれたそうです。