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ラーメン店でウェルシュ菌による食中毒が発生 みそラーメンなどのチャーシュー食べた客7人が下痢や腹痛など症状

新潟市は9日、市内のラーメン店でウェルシュ菌による食中毒が発生したと発表しました。

新潟市保健所によりますと、食中毒が発生したのは新潟市江南区のラーメン店「麺屋一本気」です。
2月5日、この店で3日にみそラーメンを食べた男性客から、「数時間後に下痢をした」と翌日店に申し出があったため、ラーメン店の従業員2人が検証のためラーメンを食べたところ、2人とも数時間後に下痢をしたことから店長が保健所へ連絡し、保健所が調査を行っていました。

保健所は1月25日以降にこの店を利用し、調査の協力を得られた3グループ7人の客が店を利用したあとで下痢や腹痛の症状があったこと、患者の共通の食事がこの店で提供されたものに限られることや、店舗で提供されたチャーシューからウェルシュ菌と毒素が検出されたこと、検査した患者3人、従業員4人から同様のウェルシュ菌と毒素が検出されたこと、患者全員の発症状況がウェルシュ菌によるものと一致していることなどから、保健所はこの店を原因とする食中毒であると断定しました。

症状が出た人は10歳未満から50代までの7人で、男性が5人、女性が2人ということです。
7人が食べたラーメンはみそラーメンやしょう油ラーメンなど様々ですが、いずれも店が製造したチャーシューが含まれていました。
医療機関を受診した人はおらず7人の症状は快方に向かっているといいます。

店は2月5日から5日間の営業自粛を行い施設の清掃、消毒を行っていますが、問題となったチャーシューの製造方法の見直しを行うため10日以降も営業を自粛するとしています。

新潟市保健所によりますとウェルシュ菌は、人や動物の腸管、自然界に広く分布し、酸素が少ない環境を好む細菌で、多くは食肉や魚介類などを使った調理品で食中毒が発生するということです。

カレーやスープ、チャーシューや肉団子、野菜の煮物などを加熱調理後、速やかに冷却せず、そのまま数時間から一夜室温に放置することで、大量に菌が増殖するといいます。
症状は下痢や腹痛、腹部膨満感で6から18時間潜伏するということです。

<ウェルシュ菌による食中毒を予防するポイント>
・加熱調理したらなるべく早めに食べる(2時間以内が望ましい)
・加熱後に冷却する場合は小分けし速やかに冷ます
・保存する場合は、10度以下または60度以上に保つ
・食べる前に十分再加熱をする