メークで人を笑顔にしたい 西沢さん（小松大谷高）セブ島留学
メークという魔法で人を笑顔にしたい－。小松大谷高２年の西沢美佑（みゆう）さん（１７）が夢に一歩近づこうと、今月、フィリピンに渡った。来年１月下旬まで英語を学びながら、道行く人に声をかけて化粧を施す「ストリートメーク」に取り組む。
「日本のかわいいの価値観をもっと多様にするため、海外のメークに対する価値観を学びたい」と意気込んでいる。（久我玲）
都内のコスメブランドで、代表秘書の肩書でイベント運営を手伝っていたこともあり、将来的にブランドを立ち上げるのが夢だという西沢さん。小松市が今年から始めた起業家育成支援プログラムに高校生として唯一参加する。
「海外のメーク事情を知るためにもコミュニケーション能力が必要」。同プログラムで講師を務める起業家に相談すると、フィリピンのセブ島への語学留学が決定し、２３日に渡った。
幼少期から化粧に関心があったが、小学３年生頃から自身の一重まぶたが嫌いだったという。「二重の女性が美しい。整形しないと…」。のりなどでまぶたを二重にする日々。
だが中学２年生の時、一重を隠さず、逆に生かした化粧をしている韓国のアイドルを見て、初めて個性や魅力に映った。「日本のかわいいや美の基準を変えたい」と次第に思うようになった。
留学に向け、さまざまな化粧用品をそろえるためクラウドファンディングも実施。留学先では、街を歩く人やクラスメートに化粧を施しながら、それぞれの化粧に対する思いを聞き、多様な価値観に触れることにしている。
西沢さんは「メークはその人の心証や人生観も反映されると思う。多くの人とつながり、メークは人を笑顔にすることを証明したい」と話している。
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