「不利な条件、言い訳に過ぎない」 能登の自衛隊派遣、大胆な検証を [能登半島地震]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASS2951NQS29PIHB00F.html

能登半島地震では、自衛隊の災害派遣の初動をめぐり「逐次投入」と批判も出ました。今回の動きをどう評価し、今後の災害派遣のあり方や課題をどう考えるのか。自衛隊災害派遣の歴史にくわしい、流通科学大学准教授の村上友章さんに聞きました。

(中略

――能登半島地震の初動では、具体的にどうすれば良かったのでしょうか。

「難しいところですが、例えば人命救助や情報収集に精鋭の落下傘部隊などを投入する判断はあり得たのではないか。食料や水など兵站(へいたん)が続かないと言われますが、自衛隊の強みとされる『自己完結性』をもっと柔軟に解釈できないか。不測の事態では、精鋭部隊なら、ある程度のリスクを冒してみてもいいかもしれない。実任務が少ない自衛隊にとっては経験を積むことにもなります」

「私は自衛隊のオペレーションの専門家ではありませんが、現状を改善していくために、あえて大胆な検証を求めたいです」

(後略