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エアコンは乾燥するので「オイルヒーター」を使いたい! 24時間つけっぱなしだと「電気代」はいくらかかる?「デロンギ」のオイルヒーターで試算

暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続きます。地域によっては気温が一桁や氷点下になることもあるでしょう。その場合、エアコンだけでは寒さ対策が追いつかず、「オイルヒーター」や「ホットカーペット」なども併用したいと考える人もいるのではないでしょうか。

エアコンの暖房は気軽に使用できるメリットがありますが、暖かい空気が上部にたまって部屋全体にいきわたりにくく、乾燥しやすいというデメリットもあります。本記事では、空気の乾燥を防いで部屋を暖めるため、エアコンのかわりにリビングと自分の部屋でオイルヒーターを24時間つけっぱなしにした場合、毎月の電気代はいくらかかるのかを解説します。
電気代の計算方法とは?
電気代はおもに電気料金単価と使用時間で算出されます。具体的に1時間あたりの電気代は「消費電力(kW)×電気料金単価(円)」の計算式で求めることができ、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する電気料金単価は、2024年2月時点で1kWhあたり31円となっています。

例えば、消費電力が500Wかかる場合は15.5円、700Wかかると21.7円です。それぞれの家電製品を24時間つけっぱなしにすると500Wの場合は372円、700Wだと520.8円かかる計算です。

オイルヒーターをつけると電気代はいくらかかる?
オイルヒーターを使用する場合にかかる電気代も、基本的にさきほどの計算式で求められます。今回はオイルヒーターも商品展開するデロンギ社をもとに解説します。

デロンギ社のオイルヒーターの消費電力は機種によって変わるものの、製品ラインナップを確認すると1200Wから1500W程度となっています。仮に、24時間1300Wの消費電力で稼働し続ける場合、1日あたりの電気代は「1.3kW×31円×24時間=967.2円」となり、30日で2万9016円、2台だと5万8032円かかります。

これだけみると「やはりオイルヒーターは電気代が高いのか」と思われるかもしれませんが、実際は常に最大消費電力で稼働し続けるわけではなく、室内温度によっては消費電力を自動で下げたりオフにしたりすることもあります。使用環境が電気代に与える影響も少なくありません。
例えば、6畳と15畳の部屋を暖める際に設定温度まで上がるまでの時間や必要なパワーも異なります。

これらを考慮して例えば平均800Wで稼働する場合は約3万5700円となり、さきほどの例に比べると「約2万円の差」が出ます。電気代をシミュレーションすることは大切ですが、想定する内容によって大きく変わることもあるため、あくまで参考程度に考えることをおすすめします。