なおスティーブ・ジョブズ

1983年、アスペンで行われたインターナショナル・デザイン・カンファレンス(International Design Conference)でのスピーチで、ジョブズは「信じられないほど素晴らしい、本のように持ち運ぶことができ、5分でマスターできるコンピューター」について語った。

2012年にこのカンファレンスでの全録音が公開されると、多くのメディアが発言はiPadを極めて正確に予測していると指摘した。

「次のステージは『エージェント』としてのコンピューターになること」と1984年、ジョブズはニューズウィーク(Newsweek)のアクセス(Access )のインタビューで述べた。

「つまり、まるで小さな人が中に入っているようなコンピューターで、その人がユーザーが望むことを予測するようになる。助けるというより、大量の情報でユーザーをガイドするようになる。コンピューターの中に小さな友人がいるようなもの」

これは、アップルのSiriやサムソンのBixby、Google Assistantが現在、iPhoneやアンドロイドスマートフォンで動作している状況ととても似ているように思える。こうしたデジタルアシスタントは使えば使うほど、ユーザーとユーザーの習慣を学習し、ユーザーが要求する前に状況に応じた情報を提供する。